所有権移転登記を司法書士に依頼するメリットとは?
不動産の売買や相続、贈与などにより所有者が変わる場合には、「所有権移転登記」が必要となります。
しかし、登記手続きには多くの書類と手続きが求められ、個人で対応するには不安もあるでしょう。
本記事では、所有権移転登記の基本から司法書士に依頼するメリットまでを解説します。
所有権移転登記とは?
所有権移転登記とは、不動産の所有者が変更されたことを公示する手続きのことです。
売買、相続、贈与などにより所有権が他人に移った際に行います。
登記を行うことで、第三者に対して新たな所有者であることを法的に証明できるようになります。
登記を怠ると、第三者に所有権を主張できず、トラブルにつながるおそれもあります。
所有権移転登記に必要な書類
所有権移転登記を行う際には、売買や贈与、相続などの事由に応じた必要書類を準備する必要があります。
主な必要書類は次の通りです。
- 登記申請書
- 本人確認書類
- 印鑑証明書と実印
- 住民票
- 固定資産評価証明書
- 委任状(司法書士に登記を委任する場合)
- 登記原因証明情報
相続による移転の場合は、上記の書類に加えて次の書類も必要になります。
- 被相続人と相続人それぞれの戸籍謄本
- 遺産分割協議書などの相続経緯がわかる書類
- 相続人全員の本人確認書類
所有権移転登記の手続きの流れ
手続きの流れは以下のとおりです。
まず、必要書類をすべてそろえたうえで、申請書を作成します。
次に、管轄の法務局に書類を提出し、登録免許税を納付します。
その後、審査を経て問題がなければ、登記が完了します。
登記完了後には、登記識別情報(権利証)が交付され、登記事項証明書(登記簿抄本)で確認します。
書類の不備や記載ミスがあると登記が却下されたり、手続きが遅れることもあるため注意が必要です。
所有権移転登記を司法書士に依頼するメリット
司法書士に依頼する最大のメリットは、手続き全体を安心して任せられることです。
所有権移転登記は、専門的な知識と正確な書類作成が求められる手続きです。
複雑な登記書類の作成や、必要書類のチェック、法務局とのやりとりまで一括して対応してくれるため、時間や労力を省くことができます。
また、申請書の記載ミスや提出漏れを防ぐことができ、スムーズに登記を完了させることが可能です。
さらに、相続登記などの場合には、相続関係の整理や戸籍収集も含めて相談できることがあります。
まとめ
所有権移転登記は、不動産の所有者が変わる際に必ず必要となる手続きです。
売買や相続など、登記の事由によって必要書類が異なるため、準備が煩雑になりがちです。
手続きの不備によるトラブルを避けるためにも、司法書士への依頼を検討してみてはいかがでしょうか。